低解約返戻金型終身保険とは、一定期間の解約返戻金を少なくすることで保険料を安く抑えた終身保険です。
終身保険ですから一生涯の保障があり、保険料を安く抑えながら遺族保障に備えることができます。また、一定期間後の解約返戻金返戻率も高く老後の資金作りにも向いている保険と言えます。
低解約返戻金型終身保険での途中解約はもったいない
低解約返戻金型終身保険は、加入から保険料払込満了までの間、通常の終身保険の70%程度の解約返戻金返戻率になります。そのため、途中解約すると保障が消滅するだけでなく、それまでに支払った保険料のほとんどが無駄となってしまいます。
払込満了を迎えると解約返戻金の返戻率は大幅にあがり100%を超えますが、あくまで払込満了となるまで保険料を支払う必要がありますので、加入する際に払込満了まで無理なく支払える保険料に設定することが大切です。
より保険料を安く抑えながら一生涯の保障を得られる
低解約返戻金型終身保険は、低解約返戻期間が設けられている分、通常の終身保険に比べて保険料が安く設定されています。そのため、死亡保障や老後(払込満了後)の資産つくりを目的とするのであれば、とても理にかなった保険と言えます。
また、低解約返戻金型終身保険も通常の終身保険と同じように105歳で満期に到達する計算で設計されているため、105歳に近づくにつれて死亡保障額と解約返戻金の差が小さくなっていきます。
つまり、払込満了後であれば低解約返戻金型終身保険と通常の終身保険に解約返戻金額の差はほとんどありません。そのため、保険料が安い低解約返戻金型終身保険の方が解約返戻金の返戻率が高くなるということも特徴の一つと言えます。
低解約返戻金型終身保険早わかり
- 低解約返戻金型終身保険は払込満了を迎えるまで解約返戻金返戻率が低い
⇒途中解約をすると支払った保険料はほとんど戻ってこない - 通常の終身保険よりも保険料が安い
- 払込満了を迎えると解約返戻金返戻率は100%を超える
⇒払込満了後であれば解約返戻金額は通常の終身保険と同等
⇒保険料が安い分、通常の終身保険よりも解約返戻金返戻率が高い
一生涯の死亡保障があり、比較的保険料も安く、払込満了後であれば返戻率も高い素晴らしい保険ですが、一つだけ落とし穴があります。
それは、途中解約のリスクです。誰もが「途中解約しなければいいだけ」と思いがちですが、加入してしまうと何十年も継続して毎月保険料を支払う必要があります。
加入する際は、検討不十分により、やむを得ず途中解約しなければならないというような事態に陥らないように「この保険料で支払い続けることができるだろうか」と十分に検討し、無理のない計画をすることが大切です。