有期年金とは、個人年金保険の一つで決められた期間のなかで生存している限り受け取ることができる年金です。
確定年金のように年金を受け取れる期間が決められており、その期間の中において終身年金のように生存している限り年金が受け取れることから、個人年金保険の中では、もっとも年金受取の条件が厳しいことが特徴です。
生死に関係なく一定期間は年金を受け取れる保証期間付有期年金
通常の有期年金では、年金受取期間に被保険者が死亡するとその時点で年金受取資格がなくなります。つまり、年金受取期間が15年だとしても年金受取期間1年目に被保険者が死亡すると、残りの14年分は受け取ることができないということです。
被保険者一人であれば、問題ないかもしれませんが、夫婦の生活費として有期年金を考えていた場合には、残された家族は大変なリスクを背負うことになります。そのようなリスクを少しでも軽減することができるのが保証期間付有期年金です。
保証期間付有期年金であれば、一定期間の間は、被保険者の生死に関係なく年金を受け取ることができるため、公的年金を受け取るまでの繋ぎとして候補に挙げることもできます。
有期年金は個人年金保険の中でも割安
冒頭でもあるように有期年金は、確定年金と終身年金の受け取りにくさを掛け合わせたような年金である反面、同じ年金額であればもっとも保険料が安い個人年金保険です。
年金受取期間中の死亡リスクはありますが、無理なく老後の不安に備えたり、公的年金受け取りまでの繋ぎのように短い期間に備えるのに適した個人年金保険であると言えます。
有期年金早わかり
- 有期年金の年金受取は期間限定で生存している限り
- 年金受取期間の死亡リスクに応えるには保証期間付有期年金
- 有期年金は個人年金保険の中でも割安
保険料が最も安い個人年金保険であるため、公的年金を受け取るまでの繋ぎとして活用すると良いかもしれませんが、やはり同じ年金であれば、確定年金に軍配が上がります。将来、必要になる年金や支払える保険料を考えながら無理のない選択をおすすめします。