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保険の種類と特徴

子どもの未来に備える学資保険

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保険の種類学資保険は、子どもの病気やケガといった医療保障や教育資金の準備を行うためのもので、子どもが被保険者、親が契約者となります。


学資保険は、こども保険の中の一つであり、教育費に重きを置いた保険でしたが、近年では学資保険であっても医療費について充実しているというようなこともあり、大きな差はなく保険会社各社での呼び名が異なる程度の認識です。「学資保険」や「こども保険」といった見た目に惑わされず、目的に合った保険を選びましょう。

学資保険の受け取り方は様々

学資保険は、被保険者(子ども)が満期まで生存していた場合には満期保険金を受け取ることができ、それ以前に死亡した場合には、累積保険料額相当の死亡給付金を受け取ることができます。また、保険期間中に契約者(親)が死亡した場合には以降の保険料払い込みは免除されます。

以上が、学資保険の基本的な仕組みですが、このほかにも学資保険の契約内容によって次のような保険金を受け取ることができます。

学資保険

学資保険は、各祝い金、満期保険金を受け取れる 親が死亡した場合には、育英年金が受け取れるものもあり、 子どもが死亡した場合には、累積保険料相当の給付金が 支払われる

祝い金

被保険者である子どもの入園や入学といった節目に受け取ることができるのが祝い金です。

祝い金は、受け取らずに保険会社に預けておくことができるものもあり、預けておいた場合には利息がつきます。

育英年金

育英年金は、契約者(親)が死亡した場合、教育費として毎年受け取ることができます。これは、学資保険に死亡保障がプラスされた状態ですので、貯蓄性という意味では、やや低下することになります。

学資保険は受け取り方で返戻率が変わる

学資保険は、祝い金を節目ごとに受け取るタイプや高校・大学の時期に絞って受け取るタイプ、満期時のみに受け取るタイプがあります。

他の保険でも言えることですが、保険料を保険会社に預け入れている期間が長ければ長いほど返戻率は高くなるため、仮に18歳払込満了の学資保険に加入した場合は、

高校・大学の時期のみ > 満期時のみ > 節目ごとに祝い金

のように返戻率が変わります。

どのように学資保険を活用したいかによって契約内容を考える必要はありますが、保険会社や保険商品を比較する際は、保険料だけでなく返戻率や返戻タイミングも確認しながら検討することをおすすめします。

学資保険だけではものたりない

学資保険の受取額を見渡すとほとんどが100万~300万円程度で占められています。これに対し、大学4年間に必要な学費は600万~1,000万円と公立や私立といった違いで開きはあるものの学資保険の受取額を大きく上回ります。

また、学資保険は固定利率の保険商品であることからインフレにも弱いため、今後の大学費用上昇リスクに対応することができません。学資保険は子どもの教育をまかなうための貯蓄として有用な手段ではありますが、それだけで安心することはできないということを認識しておく必要があります。

学資保険早わかり

  • 学資保険の被保険者は子どもで契約者は親
  • 見るべきは学資保険とこども保険といった名称ではなく保証内容
  • 目的に応じて保険金の受け取りを選択することができる
  • 保険料を預けておくほど返戻率は高くなる
  • 学資保険だけでは教育費をまかなうことはできない

学資保険は、貯蓄性プラス契約者の死亡保障を兼ねた保険商品であり、子どもの未来に備えることができる保険であることがわかりました。

しかし、インフレリスクのある現在、貯蓄をするのであれば学資保険である必要はありませんし、死亡保障も収入保障保険でカバーすることができますので、目的や活用方法が明確に定まってないのであれば、安易に加入する必要はありません。

注意書き

保険は、人生の中でも最も高い買い物の一つです。約款や保険商品内容についてよく吟味し、わからないことがある場合は、プロに相談することをおすすめします。

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