確定年金は、老後に備える個人年金保険の一つです。
確定年金では、10年や15年と受け取り期間を決めることができ、万が一被保険者が死亡しても遺族が残りの年金を受け取ることができます。
積み立てた保険料以上に年金として確実に受け取ることができる
確定年金は、被保険者の生死に関係なく年金を受け取ることができます。そのため、終身年金や有期年金と異なり、保険料の払い込みが終了していれば、確実に決まった額を受け取ることができます。
確定年金も積立金として支払った保険料を保険会社が運用することになります。結果、年金として受け取れる額は、支払った保険料を上回ります。
万が一被保険者が死亡したときの受け取り方
年金受取期間中に死亡した場合には、遺族が残りの保険金を受け取ることになります。その際の受け取り方は、年金として受け取るか一時金として受け取るかの2通りとなります。
保険料払込期間に死亡した場合は、年金を受け取ることはできませんが、すでに支払った保険料相当を死亡保険金として受け取ることができます。
年金払い
年金払いでは、被保険者が死亡後も引き続き年金として毎年決まった額を一定期間受け取ることができます。
一時金払い
一時金払いでは、被保険者が受け取るはずだった残りの年金額を一時金として遺族が一括して受け取ることができます。
確定年金はインフレに弱い
確定年金に限らず固定金利である商品は、インフレリスクに対応することができません。
同じ300万であったとしても、現在の価値であれば、電化製品や車などを揃えることができたとしても、インフレの状態が続くと年金をもらう頃には、同じだけものをそろえる金銭価値はなくなってしまいます。
保険料として支払い積み立てられたお金は、保険会社が運用すると言っても、私たちに還元される年金額は一定であるため、被保険者のお金はただ価値がなくなるまで眠っていた状態となってしまいます。
確定年金早わかり
- 確定年金は老後に備えて保険会社に預けておくもの
- 預けた金額(保険料)に応じて必ず手元に戻ってくる
⇒保険料払込期間に被保険者がなくなった場合は、払込保険料相当の金額が死亡保障として戻ってくる
⇒年金受取期間まで保険料を払い込めば、それ以上の額を年金として受け取ることができる
⇒年金受取期間に被保険者がなくなった場合は、遺族が引き継いで受け取ることができる - 確定年金はインフレに弱く必ずしも支払った保険料と同等の価値にはならない
確定年金であれば、死亡したとしても遺族が受け取ることができるため、支払った保険料に見合った保険金をより確実に受け取ることができますが、インフレリスクを考えると受け取る際の金銭価値がどのようになっているのかも考慮して加入することをおすすめします。