初めて届いた保険証券をみたとき、保険契約の話を進めているとき、「あれ?年齢、間違ってる?」と思ったことはありませんか?
- 記載されている年齢が本来の年齢よりもひとつ上になっている
- 書類を書くのときに間違えたのかな?
- 契約を申し込んだときは、まだ誕生日来てなかったはずなのに
と思いながら、保険屋さんに確認してみても、「保険の契約ではこの年齢になるんですよ」と言われ、その場では納得したものの、「実は保険屋さんが間違っているのでは?」と不安になったということもあるのではないでしょうか。
保険は、契約したときの年齢によって保険料が高くなるので、本当に年齢を間違って契約してしまっていたら、本来の保険料よりも高い保険料を支払ってしまうことになりますし、そもそも年齢を間違っていたら契約が無効になったりするんじゃないかと思ってしまいますよね。
こういった不安を解消するには、保険会社に直接問い合わせてみることが一番です。
が、一度保険会社に聞いてみたもののあまり詳しい説明がなくてよくわからなかったり、直接問い合わせる前に予備知識が欲しいという方は、この記事を参考にしてみてください。
保険の契約日は契約者と保険会社との合意の日
保険契約は、契約者と保険会社との合意によって成立します。
実際には、契約者が保険加入の意思を申し込みという形で表示し、それに対して保険会社が承諾することで契約が成立することになります。
保険会社が承諾した日が契約日であり、保険契約の起算日となります。
保険商品や保険料の支払い方により変わることもありますが、責任開始日(保障が始まる日)の翌月1日を契約日とする場合と、責任開始日がそのまま契約日になる場合があります。
ここで注意したいのは、契約年齢とは、契約申し込みの日の年齢ではなく、契約者と保険会社との合意した契約日の年齢であり、その日を基準に保険料が変わるということです。
契約年齢には2通りの数え方がある
契約年齢を決める要素は、契約日だけではありません。
契約年齢(契約したときの年齢)の数え方には、保険年齢方式と言われる保険契約特有の数え方と満年齢方式の2通りがあり、大きな違いがあります。
保険年齢方式
保険年齢方式は、6捨7入の考えにもとづいた数え方になります。
誕生日の前後6ヶ月間は、その誕生日に迎える年齢を契約年齢(保険年齢)とし、7ヶ月目からは次の誕生日に迎える年齢を契約年齢とします。
満年齢方式
満年齢方式は、保険年齢方式に比べ非常にわかりやすく、その時の年齢を契約年齢とします。
保険年齢方式では、誕生日を迎える6ヶ月前に契約年齢が1歳上がってしまいますので、余裕をもった加入計画が必要になります。
現在でも保険年齢方式をとっている保険会社は多くありますが、満年齢方式をとる保険会社も増えてきており、保険会社を選ぶひとつの判断材料にもなります。
保険料は、契約したときの年齢によって変わるので、年齢の数え方について知っておくことで保険料を節約することができます。
また、万が一ここまでの内容をご確認されても年齢が合わないという場合には、必ず保険会社へ問い合わせてみましょう。
保険年齢が上がってしまうというときは契約日特例を
必ずとは言えませんが、そういった場合には、「契約日特例」という方法で契約日を変更することができます。
契約日特例とは、契約日である翌月1日には契約年齢が上がってしまうような場合に、契約者から申し出を行い保険会社が承諾することで責任開始日を契約日とすることができます。
申し込みから契約日までの間に誕生日を迎えてしまったり、保険年齢の更新がある場合には、この特例を利用して保険料を安く抑えることができます。
契約日と契約年齢早わかり
- 契約日とは保険会社が契約を承諾した日
- 契約日と責任開始日は異なる場合がある
- 契約年齢の数え方は2通り
⇒保険年齢方式…年齢〇歳〇ヶ月を6捨7入した年齢を契約年齢とする
⇒満年齢方式…満年齢を契約年齢とする - 保険料は契約年齢によって決まる
- 契約日に契約年齢が上がってしまう場合には契約日特例を活用する
契約日や契約年齢の話題が中心となると、「早くしないと保険料が上がってしまいます」というように保険加入の申し込みを急かしてしまうかもしれませんが、大事なことは保険に入ることで目的が叶うのか、必要な保障を得ることができるのかということですので、焦って目的を外した保険を選んでしまわないように十分考慮した保険加入を目指しましょう。