収入保障保険は、逓減定期保険と同じく三角の保険と呼ばれ、保険期間が満期に近づくにつれて保障額が小さくなっていく保険です。
両者の大きな違いは、保険金の受取方と保障額の変わり方になります。収入保障保険と逓減定期保険の違いもまじえながら、収入保障保険の特徴を見ていきます。
収入保障保険は最低限必要な保障額にフィットする保険
平準的保険や逓減定期保険では、更新ごとまたは年単位での保険金額変更となりますが、収入保障保険は月単位で保険金額が変わる形と同様となりますので、より無駄を省いた保険加入が実現できます。
養育費やその他の生活費は、必ず毎月必要となります。収入保障保険は、毎月保険金の給付を受ける年金受給という形になりますので万が一のときにどれくらいの費用が必要になるかではなく、月々に必要な費用はどれくらいかという観点で保険金額を決定します。
※一括で保険金の給付を受けることができる商品もあります。
例えば、万が一の場合に月々の生活費10万円を60歳まで保障したいと考えた場合、次のような保障内容となります。
満期直前の不安を取り除く支払保証期間
定期保険であれば、満期直前に万が一のことがあったとしても決められた保険金額を受け取ることができますが、収入保障保険では月単位での計算となりますので、満期まで残り一ヶ月というようなときには、保険金がほとんどないというようなことも起こりえます。
そこで重要になるのが支払保証期間です。支払保証期間は保険商品によって1年・2年・5年といくつかの期間があり、保険金の給付開始から満期までの期間が支払保証期間に満たない場合は、定められた支払保証期間が過ぎるまで満期を超えて保険金が給付されます。
つまり、満期までの間に死亡した場合には、最低でも支払保証期間分の保険金を受け取ることができるということになります。
洗練された保険料
収入保障保険は、無駄が非常に省かれた保険であること、人気が高く多くの保険会社から販売されていることもあり保険料が安いことも魅力の一つです。
平準定期保険 | 逓減定期保険 | 収入保障保険 (60歳) | 収入保障保険 (55歳) |
|
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加入年齢 | 30歳 | 30歳 | 30歳 | 30歳 |
性別 | 男性 | 男性 | 男性 | 男性 |
保険期間 | 60歳 | 60歳 | 60歳 | 55歳 |
死亡保障 | 3,000万円 | 3,000万円 | 10万円/月 (3,600万円に相当) | 10万円/月 (3,000万円に相当) |
保険料/月 | 9,500円 | 4,400円 | 3,600円 | 2,600円 |
累積保険料 | 3,420,000円 | 1,584,000円 | 1,296,000円 | 780,000円 |
収入保障保険早わかり
- 徐々に保障額が小さくなる三角の保険
- 月単位で保険金の給付額が変わる無駄のない保険
- 保険金は月ごとに支払われる年金タイプ
- 収入保障保険は支払保証期間により支払われる給付金の最低額が決まる
- 人気が高く多数の保険会社から販売されているため保険料が安い
ライフプランやライフステージごとに無駄のない保険と言われる三角の保険であれば、逓減定期保険か収入保障保険の選択肢になります。
とくに収入保障保険は、逓減定期保険と比べて多数の保険会社から販売されていることから保険料が安いということも言えますが、それ以上に選択肢が幅広く、よりあなたに合ったものを見つけ出すことができる保険と言えます。