個人年金保険は、老後の生活資金に備えるための保険です。
定年退職を迎える60歳や65歳など、加入時に定めた年齢から年金を受け取ることができます。
個人年金の種類は様々
個人年金には様々な種類があり、それぞれに特徴があります。
個人年金に加入する場合、特徴を理解し、特徴を生かした加入をお勧めします。
確定年金
生死に関係なく、決められた期間のみ年金を受け取ることができます。
終身年金
生存している限り年金を受け取ることができます。
保証期間付終身年金
保証期間内であれば、生死に関係なく年金を受け取ることができ、保障期間後は、生存している限り年金を受け取ることができます。
有期年金
決められた期間のうち、生存している限り年金を受け取ることができます。
保証期間付有期年金
保証期間内であれば、生死に関係なく年金を受け取ることができ、保障期間後は、決められた期間生存している限り年金を受け取ることができます。
夫婦年金
夫婦のいずれかが生存している限り年金を受け取ることができます。
個人年金保険はインフレに弱い
個人年金保険は、金利が固定された商品ですので、どれだけインフレになり金利が上昇しても受け取れる年金額が変わることはありません。
老後に備えるために、年間120万円受け取れる年金保険に加入したとします。公的年金(国民年金や厚生年金など)と合わせて年間およそ200万円となりそうです。
現在の物価であればなんとかなりそうな額ですが、インフレ率2%で上昇していくと年金を受け取る30年後、40年後には、同じ200万円でもお金の価値としては、現在の90万~110万円程度と半分かそれにも満たない価値になってしまいます。
老後に備えることはとても重要ですが、インフレリスクを考えるととても難しい商品であると言えます。
個人年金保険早わかり
- 個人年金保険は老後に備えて積み立てるもの
- 個人年金保険には確定年金・終身年金・有期年金と様々
- 個人年金保険はインフレに弱い
⇒物価がどれだけあがっても受け取れる年金額は変わらない
終身年金や有期年金は生存していることが条件となります。とくに終身年金は長生きすればするほど得をする考えることもできますが、インフレリスクなども考慮すると資産運用にはとても不向きであり、万が一に備える保険商品としては、選択するのにとても難しいと言えます。
確定年金であれば、死亡したとしても遺族が受け取ることができるため、長生きリスクに備えることはできませんが、支払った保険料に見合った保険金をより確実に受け取ることができます。